合同に2種類あり
- 長野市高校ラグビーファン
- 2019年7月22日
- 読了時間: 3分
高校ラグビーの合同チーム。ちょっと訳ありな存在ですね。本サイトに書いた通り、合同チームは花園には行けないことが最初から決まっています。2019年現在、長野市内の高校については、長野工業高校のみが単独チームで、それ以外の高校生ラガーマンは全員合同選手ということになります。
一口に「合同」と言っても、その出自により二つのパターンがあるものと考えられます。
パターンA:15名に足りないので合同に加わる(あるいは主体となる)高校
元々は単独チームだったけれど、部員数の減少で合同を組む高校。よくあります。指導者もいて、設備も充実。でも選手数が足りません。
本来ならば単独でやりたいという強い希望を持っています。合同を組む場合でもある程度の選手数を持つので、ポジションなどは元々の場所で出来る場合も多いです。数年前の長野工業高校や、現在の長野高校がそれにあたります。
ぎりぎりの高校は、ぜひ部員数を増やして花園を目指して欲しいと思います。 いつの日か、長野市内の高校の名前が花園のボードに表示される日を願ってやみません。
パターンB:元から単独を目指していない高校
1,2名で活動しています。設備もなく指導者はいません。通常は放課後にパターンAの学校にお邪魔して、一緒に練習させてもらっています。どうやっても単独出場は無理。でもたまにすごいスキルの選手がいたりします。
なぜこうなるかというと、実は長野市にも小学校、中学校からラグビーを行う環境があり、そちらで経験を積んだ中学生がラグビー部のない高校に進学した場合にこうなるのですね。2019年現在で言いますと、長野西高校がそれにあたります。
高校入学時でラグビー暦は既に10年。ラグビーは大好きだけれども、ラグビーだけで高校を選ばなかった選手。そういう選手もいます。こういう選手は波乱万丈の高校ラグビーを送ります。人数が少ないので、毎回どこと組むのか、大会ごとにランダムシャッフル。ポジションも試合当日に決まったりすることもあります。それでも個人スキルをみがいて、いつかはKOBELCOカップに出るんだ!とがんばる。そういう高校ラグビーです。
それもまた青春ですね。
それに加え、最近では「ラグビー部がない高校に進学したが、ラグビーに関心を持って合同に参加した選手」が出てきてくれました。現在の長野東高校、長野吉田高校がそれにあたります。たった一人で未経験の競技に飛び込む。どれほどの勇気が必要でしょうか。こういう選手が今後も出てくれることを期待しています。
長野市で高校ラグビーを見ていると、どうしても「合同」の問題を避けては通れません。
しかし、単独でも合同でも、どの選手も立派な高校ラガーマン。
充実した高校時代を送って欲しいと心から願います。

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